第4回:ワキガ・多汗症治療について
みなさん、こんにちは。レアリゼ銀座クリニックの磯野です。
今回は児童思春期美容の続きで、ワキガ多汗症治療についての解説になります。
においの強さに「定義」はない
一口に「ワキガ」といっても、においの強さや種類に定義があるわけではありません。
特ににおいは汗と違って目に見えないので、本人が強いと思っていても本人以外にはほとんど分からなかったり、反対に多少離れていてもすぐにその人がいるのに気付くくらい強くにおうのに、本人は全く分かっていない、ということもあります。
そういった場合は、家族に連れられて相談に来られることも多いです。
「今度大学の寮に入るので、同室の人に迷惑にならないように」といった感じで、お母さんに連れて来られるケースですね。
治療の判断基準は「本人が気になるかどうか」
ここで私の考えを申し上げますと、治療をするかしないかは、必ずしもにおいが強いかどうかで決めるべきではないということです。
においが強くても、先ほどの寮の話のように明らかに他人の迷惑になるようなことでなければ、本人にその気がないのに無理に治療をすることはないと思います。
反対に、においが他人にはほとんど分からないようなケースであっても、本人が気になるなら治療をしてストレスをなくすのが良いと思うのです。
基本的には「本人が気になるかならないか」で決めれば良いと思っているので、当院では相談者さんからの希望がない限りは、相談前に脇にガーゼを挟んでおいてもらうようなチェックは行いません。
当院の基本は「吸引法」
さて、治療の内容ですが、当院の基本は「吸引法」です。
これは脇の局所麻酔をした後に、穴の開いた細い吸引棒を脇の皮膚の下に挿入し、吸引力をかけながら皮膚の下をこすります。
そうして、においの元となるアポクリン腺や汗を出すエクリン汗腺を可能な限り吸い出します。
手術の所要時間と見極め方
所要時間は両脇で30分ほどです。
これは標準的な所要時間だと思いますので、これより大幅に長くかかった場合は執刀したドクターの手際があまり良くない、あるいは初心者で不慣れと考えられます。
反対に短い場合は、適当にチャッチャッと動作だけして「やったことにして」終えるインチキ系と思って間違いないと想像します。
術後のケアについて
そして術後は、脇の皮膚の下に血液が貯まってこないように圧迫を4日間行います。
具体的には、ボレロというピタッとした肌着のような物を着用して、脇の部分にスポンジを挟みます。
4日経ったらボレロを脱いでいただき、その後はシャワー・入浴が可能になります。
術後の痛みの心配はほとんどありません。
機械治療と手術、どちらを選ぶ?
今は機械を当てて治療する方法も世間にはあり、もちろん効果もあり手軽なのですが、直接的な手術には効果の面では及びません。
効果を重視するならば、この吸引法が良いでしょう。
次回は、他のメニューについてもご説明していきたいと思います。